在留資格は必要?どんな試験がある?外国人が日本で運転免許を取得する方法。

日本の都市部では、電車やバスなどの公共交通機関が発達しており便利ですが、車を運転できると、郊外での生活や旅行に便利です。外国人が日本で運転免許を取得したい場合は、日本の教習所に通い試験に合格する必要があります。今回は、外国人が日本で運転免許を取得する方法について、取得までの流れから必要書類、試験の概要まで、わかりやすく解説します。

免許の取得をする場合

外国の運転免許証を持っておらず、日本で運転免許証を取得する場合は、日本人と同じように教習所に通い、試験に合格する必要があります。なお、日本で運転免許を取得できる外国人は、在留資格があることが1つの条件となるため、観光などの短期滞在の場合は取得できません。

 

教習所に通う

日本で運転免許を取得する場合は、各地域にある教習所に通う必要があります。教習所では、日本の交通ルールやマナーなどを習う学科講習を受けるほか、敷地内にある場内コースで運転の練習をし、実際に路上での講習も行います。

 

一般的な教習所への申し込みから卒業検定までの流れは、以下の通りです。

 

  1. 入校手続き
  2. 運転適性検査:視力検査や聴力検査、色彩判別能力検査、運動能力検査
  3. 第一段階:学科教習10時限、技能教習15時間(マニュアル車)12時間(オートマ車)
  4. 修了検定
  5. 仮免学科試験
  6. 第二段階:学科教習16時限、技能教習19時限
  7. 卒業検定

 

卒業検定までにかかる期間は、オートマ車の場合、最短で13日となっていますが、教習の予約が思うように取れないことも少なくないため、2〜3か月かかると見ておくとベターです。都道府県や教習所によっても異なるため、あらかじめ卒業検定までにかかる期間について確認しておくと良いでしょう。

 

日本語で教習を受けることが不安な場合は、外国語対応OKの教習所を選ぶことをおすすめします。学科の教本や学科教習、技能教習、仮免試験が、英語や中国語で受けられるところがあります。ただし、教習所によっては、教本は外国語対応ですが、学科教習は日本語のみとなっている場合もあるため、申し込み前に問い合わせておくことが大切です。

 

首都圏では、東京と神奈川にある「小山ドライビングスクール」が、学科の教本から学科教習、技能教習、仮免試験まで全て英語対応となっているため、外国人も安心して教習を受けられます。公式Webサイトも英語対応のため、気軽に問い合わせることが可能です。

 

免許センターの本免学科試験を受ける

教習所を無事卒業したら、卒業検定に合格した日から1年以内に、住民登録をしている都道府県にある運転免許センターで本免学科試験を受験する必要があります。試験に合格すると、運転免許証を取得でき、即日免許証が交付されます。

 

本免学科試験は、外国語で受験することも可能です。基本的に、受験可能な外国語は英語となりますが、都道府県によっては他の外国語にも対応しているところがあります。

 

中国語やポルトガル語、ベトナム語、タガログ語で受験できる都道府県は、以下の通りです。

 

  • 中国語対応:北海道、青森県、宮城県、栃木県、和歌山県、鳥取県、岡山県、徳島県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県
  • ポルトガル語対応:茨城県、群馬県、埼玉県、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、大阪府、兵庫県、奈良県、島根県、
  • ベトナム語対応:神奈川県、奈良県、山口県
  • タガログ語:京都府

 

免許取得に必要な書類

日本で運転免許を取得する際に必要な書類として、住民票の写しと身分証明書の2つを準備する必要があります。

 

住民票の写し

発行日から6か月以内の住民票の写しが必要です。住民登録をしている市区町村の役所にて、住民票の写しを発行してもらいましょう。住民票の写しの提出が必要ということから、日本で運転免許を取得できる外国人は、在留資格のある人に限られるということがわかります。

 

住民票の写しは、役所で用紙を記入後、在留カードなどの身分証明書を提示し発行手数料を支払えば、役所の窓口で即日発行してもらえます。発行手数料は、一通300円のケースが一般的です。窓口の対応時間は平日の夕方までのところが多いため、日中仕事をしている人は早めにスケジュールを確保しておくと安心でしょう。

 

なお、マイナンバーカードを持っている場合は、窓口の対応時間以外にコンビニの証明書発行機で取得できることもあります。住民登録をしている自治体が、コンビニでの取得に対応しているか、事前に確認しておきましょう。

 

身分証明書

日本に住んでいる外国人の身分証明書としては、在留カードやパスポート、特別永住者証明書等が挙げられます。運転免許の取得の際には、いずれかの身分証明書の持参を忘れないようにしましょう。

 

免許取得まで、どんな試験があるのか

教習所に入校してから運転免許を取得するまでには、大きく分けて技能面をテストする教習所の卒業検定試験と、免許センターでの本免学科試験を受験し、合格する必要があります。それぞれ、教習所や都道府県によって、外国語での受験も可能なため、事前に自分が住民登録をしている地域の状況を確認しましょう。ここでは、それぞれの試験内容の概要について、わかりやすく解説します。

 

教習所の卒業検定試験

教習所を卒業するためには、卒業検定試験を合格しなければなりません。

 

卒業検定試験では、運転の技能面をテストされます。教習所の敷地内にある練習コースで5分程度、実際の路上では20〜25分程度、試験管の指示によるコースを走行します。コースを間違えてしまっても減点にはなりませんが、焦って運転ミスをすると減点対象となってしまいます。

 

卒業検定試験は、減点方式で採点され、100点中70点残っていれば合格できます。教習で習ったことを思い出しながら、過剰に緊張することなく、落ち着いて卒業検定試験を受けることが大切です。

 

免許センターでの本免学科試験

卒業検定試験を合格し教習所を卒業したら、最後の関門である免許センターでの本免学科試験を受験します。両方の試験に受かって、初めて運転免許の取得ができます。

 

学科試験では、交通ルールに関する問題などが出題されます。試験問題の構成は、まるバツ方式の1問1点の問題が90問、イラストを見て回答する1問2点の予測問題が5問となっており、100点中90点以上正解できれば合格です。試験時間は50分となっていますが、解き終わり次第退席しても構いません。

 

まとめ

外国人が日本で運転免許を取得する方法について、取得までの流れから必要書類、各種試験の概要まで徹底解説しました。日本では、まず教習所に通い学科教習と技能教習を受け、卒業試験に合格したのち、免許センターで受験する本免学科試験にも合格すれば、運転免許が取得できます。平均でも2〜3か月ほどの期間を要するため、郊外への引っ越しや仕事で必要という場合は、早めに準備をし計画的に教習を進めていくと良いでしょう。

 

日本語での教習や試験の受験が不安な場合は、英語をはじめ中国語やポルトガル語などの外国語対応OKの教習所を選んだり、本免学科試験の受験をすると安心です。今回解説した内容を参考に、日本の運転免許取得に向けて、しっかり準備をしましょう。