日本の印鑑(はんこ)を作るには? 印鑑の種類と買える場所

日本では、サイン(署名)の代わりに印鑑・はんこがよく使われます。例えば、銀行口座を作る時には「銀行印」が必要な場合があります。「認印」を持っていると生活に便利です。車や不動産を買う時には、役所で印鑑登録をした「実印」が必要になります。 今回は、日本での印鑑について、詳しく解説していきます。

ー目次ー

印鑑とは?

印鑑の種類と役割の違い

  1.銀行印(ぎんこういん)

  2.認印(みとめいん/にんいん)

  3.実印(じついん)

  4.訂正印(ていせいいん)

シャチハタに注意

銀行印のルール

  1.銀行印に名前を使用する場合

  2.使用できる文字

印鑑が買える場所

まとめ

 

印鑑とは?

印鑑・はんこ(この記事では、まとめて印鑑と呼びます)を使用する目的は、

  1. 契約や取り引きで、間違いなく本人であることを認証するため
  2. 印鑑を押すことで、「承認します。」「受け取りました。」などの意思を確認するため
  3. 相手に安心感を与える、立派に見せるといったイメージアップのため

などです。

このような目的から、日本では、届け出の書類・受け取りの書類・契約書などに印鑑を押す習慣があり、「印鑑文化・はんこ文化」と呼ばれます。海外では本人がその場にいればサインで済むことが多いでしょう。しかし、日本では本人が目の前にいても印鑑がないとだめということも、よくあります。しかも、印鑑にはいろいろな種類があったり、場面によって印鑑の種類の使い分けがあったりします。慣れない方は、戸惑うことも多いでしょう。

 

印鑑の種類と役割の違い

 

「印鑑」には、「印」「はんこ(判子)」「はんこう(版行)」「いんしょう(印章)」など様々な呼び方がありますが、どれも同じ意味だと考えていいです。さらに、「判子をついてください。」「押印(おういん)してください。」「捺印(なついん)をお願いします。」「判子ください。」などのいろいろな言い方がありますが、これらは「印鑑を押してください」と同じ意味で使われます。

しかし、日本には役割の違う4種類の印鑑があります。

実印(じついん)、銀行印(ぎんこういん)、認印(みとめいん/にんいん)、訂正印(ていせいいん)の4種類です。では、それぞれの印鑑がどのようなもので、どのような役割を持つのか説明します。

 

1.銀行印(ぎんこういん)

銀行印は、銀行の口座を作る時に使う印鑑です。銀行印はも重要な印鑑なので、なくさないように大切に保管しましょう。あなたの銀行の預金通帳と印鑑があれば、他の人があなたのお金を勝手に使う可能性があります。盗難や悪用の被害を防ぐために、印鑑と通帳は別々に保管しましょう。

最近では、インターネットバンキングや大手銀行では銀行印がなくても、サインのみで口座を作れるようになりました。しかし、印鑑が必要な銀行も多いので、口座を作る時には銀行に確認しましょう。銀行印は、直径が12mm~15mmくらいのやや大きい印鑑です。

 銀行では、「銀行印」のことを「届け出印」と読んでいます。印鑑屋さんで「銀行印」として売っているものでないと、口座が作れないわけではありません。しかし、銀行に届け出る「届け出印」は大事な印鑑なので、気軽に押す普通の認印とは別にした方が安全です。

 

2.認印(みとめいん/にんいん)

認印は、日常生活でよく使う印鑑です。様々な契約書、申込書、手続きなどで「印」と書かれていたら、認印を押します。認印には、実印や銀行印と同じように、「間違いありません。」「確かに受け取りました。」という、認証や確認の意味があるので、押印する前に、必ず内容をよく読み、納得してから印鑑を押すようにしましょう。

また、認印は「確認しました。」という意味も持っています。ですから、生活の様々な場面で使います。会社では、出勤簿・事務作業・に使います。自宅では、宅配便や回覧板の受け取りや、学校の書類や連絡帳・音読カードの確認に使います。

とはいえ、最近は社会的に認印廃止の方向に向かっています。印鑑の代わりにサインを使う場合や、サインも必要ない場合も増えてきました。ですが、契約や申し込みでは、印鑑が必要な場面はまだまだあります。認印は一本持っていると便利でしょう。認印は、直径が10.5mm~13.5mmくらいの普通の大きさの印鑑です。

 

3.実印(じついん)

実印は一番重要な印鑑で、一人一本しか持てません。実印は、住民登録をしている役所に届け出た印鑑です。土地や家、自動車の購入、遺言書の作成や相続などの際に必要な印鑑です。普段は使わないので、なくさないように、大切に保管しましょう。使う必要がなければ、実印は持っていなくてもかまいません。

住民票に記載している名前で実印を作りましょう。カタカナで実印を作る場合は、住民票の備考欄にカタカナの通称名を追記する必要があります。実印を作ったら、役所で印鑑登録をします。登録をすると印鑑登録カードが発行されるので、このカードも大切に保管してください。実印は直径が13.5mm~18mmくらいの大きめの印鑑です。

 

4.訂正印(ていせいいん)

訂正印は、訂正した箇所がわかるように押す印鑑です。重要な書類を書き間違えてしまったり、内容に変更があったりした時に使います。訂正したい箇所を修正ペンや修正テープで消して、その上から書き直したのでは、正式な書類になりません。訂正前の内容が見えるように訂正したいところを二重線で消し、その二重線の近くか、二重線に重ねて訂正印を押します。訂正したのは本人であることを示します。

 

訂正印は、正式にはその書類に押している印鑑と同じものを使用します。そのため、一般的に「訂正印」として売られている6mm程度の小さな印鑑は、正式な書類には使わないほうがいいです。訂正印は、職場で必要だと言われたときに用意しましょう。

 

それぞれの印鑑のおよその大きさを紹介しましたが、印鑑の直径は、目安です。この大きさでなければいけないという決まりはありません。しかし、実印が一番大きく、銀行印はそれより小さく、認印はさらに小さく作っておくと、わかりやすいです。

 

シャチハタに注意

 

実は、この4つ以外に、一般的に「シャチハタ」と呼ばれている印鑑があります。「シャチハタ」というのは、シヤチハタ株式会社が売り出したインク内蔵式のもので、大変便利です。シヤチハタ株式会社以外の会社でも同様の商品が作られていますが、まとめて「シャチハタ」と呼ばれています。認印として使うことはできますが、銀行印が必要な場面など、重要な書類には使えません。

 

銀行印のルール

ここまで、印鑑の種類について説明してきました。ここでは、銀行印について、もう少し説明していきます。
 

新たに銀行で口座を開設する場合は、口座開設の方法を事前に調べましょう。「誰でも印鑑不要で、サインのみでOK」という銀行や、「印鑑文化の無い国から来た人はサインのみでOK」など、銀行印が不要な銀行もあります。

また、銀行印が必要な場合、そのルールも銀行によって異なります。「必ず在留カードと同じ名前でなければいけない」という銀行や、「好きな漢字でOK」という銀行もあります。銀行印を作る前に、口座を開設する銀行にルールを確認するようにしましょう。
 

1.銀行印に名前を使用する場合

・氏(ファミリーネーム)  例:ロマーノ

・名(ファーストネーム)  例:エマ

・氏と名(フルネーム)  例:エマ・ロマーノ

・氏と名の各一部を組み合わせたもの  例:E・ロマーノ

のどれでもOKです。

日本人は、苗字(ファミリーネーム)で銀行印を作る人が多いですが、女性は名前(ファーストネーム)で作る人もいます。

 

2.使用できる文字

・アルファベット

・カタカナ

・漢字(音訳)

のいずれもOKです。
縦書き、横書きどちらも使用でき、書体も選べます。

 

印鑑が買える場所

認印や訂正印は100均や文具店でも既製品を買うこともできますが、実印や銀行印は注文して作りましょう。実店舗ならば、印鑑の専門店、大きな書店や文具店、ホームセンターのサービスカウンターなどで注文できます。ネットでもたくさんの印鑑屋さんがあります。印鑑の値段は材質やお店により、一本数百円から数万円までと様々です。実店舗では、30分ぐらいで出来上がる店もあれば、1週間くらいかかる場合もあります。ネットでは、即日発送という場合もあります。仕上がりまでどのくらいかかるか、お店に確認しましょう。 

 

まとめ

日本の印鑑の種類や役割、買う場所について解説してきました。
日本では今、印鑑をなくしていこうという動きが進んでいますが、それでも日本の生活では、印鑑はまだまだ使う場面があります。入院や介護、保険の加入などの手続きで印鑑が必要となることもあります。印鑑は大切なものですから、なくさないように、管理には十分気を付けましょう。