外国人が日本で銀行口座を作るには?銀行の種類と選び方を説明

日本で1年以上生活する場合や、就労する場合は、日本で銀行口座をつくると便利です。銀行口座を持っていると、生活費を入れておいたり、公共料金を口座引き落としで支払ったり、給料の振り込みや受け取りにも利用することができます。銀行口座を持っていないと、それらすべてを現金で行うことになるため、不便です。この記事では、日本での銀行の種類や選ぶときの基準について解説します。

-目次-

外国人が日本で銀行口座を開設する時の条件は?

日本の銀行の主な種類

  1.メガバンク

  2.地方銀行

  3.ネット銀行

店舗型の銀行とネット銀行の違い

  店舗型の銀行のメリット

  ネット銀行のメリット

日本で銀行を選ぶ基準

  1.銀行の店舗やATMと自宅・職場の距離

  2.ATM手数料の違い

  3.海外送金の手数料や対応通貨

  4.インターネットバンキングの有無

まとめ


 

外国人が日本で銀行口座を開設する時の条件は?

外国人が日本で一般的に使われる「普通口座」と呼ばれる口座を開設するためには、「居住者」に属する必要があります。「居住者」に属するには、2つの条件を満たす必要があります。

  1.  日本の役所で転入届を提出し住民票を取得している
  2.  日本での生活が既に6か月以上経過している

 

銀行口座の条件や手続きの詳細については、次の記事で紹介しています。

 >外国人が日本で銀行口座を作るには何が必要?銀行口座の開設方法を紹介

 

日本の銀行の主な種類

 

日本で利用できる銀行は、主にメガバンク、地方銀行、ネットバンクなどがあります。どの銀行で口座を開設するのかは、基本的に自分で選ぶことができます。しかし、給与振り込みの都合上、就業先から銀行を指定される場合もあります。その場合は指定された銀行で口座を開設しましょう。

 

1.メガバンク

 

日本のメガバンクと言えば、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の、3つの大手銀行が有名です。この3社の特徴は、利用できる地域が全国に拡がっていて規模が大きいことです。それ以外の銀行で有名なのが「ゆうちょ銀行」です。ゆうちょ銀行は郵便局の支店で運営されている銀行ですので、メガバンクと同じく全国規模の銀行です。全国の至る所に数多くの出張所や支店があることは、メガバンクの大きな特徴と言えるでしょう。

 

2.地方銀行

 

都市にある銀行に対して、地方で根ざした経営を行い、その地域における店舗数が多いのが地方銀行です。もし、あなたの就業先が地方の企業である場合、地元の地方銀行を給与振込先に指定していることがあります。地方銀行は、横浜銀行や千葉銀行のように、街の名前や都道府県名が銀行の名前に入っていることが多いです。また、七十七銀行のように数字が銀行名になっているものもあります。

 

地方銀行ではありませんが、地方に住む場合に便利な銀行が「JAバンク」です。JAバンクは、農業協同組合員が主な顧客ということから、農業従事者が多い地方に店舗数が多い銀行です。組合員以外の人も口座を開設できます。外国人の方も同様です。

 

3.ネット銀行

 

インターネットでの取引を中心とする、店舗を持たない銀行のことを言います。例えば、あおぞらネット銀行や楽天銀行などがあります。振込みや取引明細の確認を24時間いつでもインターネット上で行うことができ、銀行へ行く必要がないので便利です。実際に現金の出金や入金をするときは、コンビニや提携している銀行のATMを利用します。ただし、銀行によって利用出来るATMが異なるため、自分が口座開設を検討している銀行で利用できるATMが近くにあるかどうか、事前に確認した方がよいでしょう。

 

店舗型の銀行とネット銀行の違い

 

店舗がある銀行とネット銀行とは、何が違うのかと思う人もいるでしょう。店舗がある銀行のメリットは、その信用度の高さです。比べてネット銀行のメリットは、利用者にとって魅力的な金利やサービスを提供している点です。店舗型の銀行とネット銀行、それぞれのメリットを詳しく説明します。

 

店舗型の銀行のメリット

 

実際に国内に店舗を持つ銀行を店舗型の銀行と呼びます。前の章で紹介したメガバンクや地方銀行は全て店舗型になります。

店舗の窓口で手続きを行えば、その日のうちに口座を開設できるため、すぐに口座が必要な場合は店舗型の銀行が便利でしょう。また、実際に店舗があるため、何か困ったことやわからないことがあるときには、窓口に行けばすぐに相談できるという安心感もあります。多くの銀行では、窓口の営業時間が平日9時~15時までとなっています。仕事や学校で平日の昼間に時間が取れない方は注意が必要です。りそな銀行、ゆうちょ銀行、新生銀行、イオン銀行のように15時以降も窓口の営業をしている銀行もあります。

また、店舗型の銀行の中にはインターネット上で振込や残高照会などの手続きが行える「インターネットバンキング」を提供している銀行もあります。銀行口座を開設する時や、開設した後に申込をすることで利用が可能です。


 

ネット銀行のメリット

 

ネット銀行は、ATMやインターネット上だけで取引を行います。口座開設の申込みも、オンライン上で行うことができるため、言葉に不安のある外国人でも利用しやすい銀行だと言えるでしょう。24時間いつでも振込や残高照会などの手続きを行うことができるため、店舗型銀行の営業時間内に窓口に行けない忙しい方にもおすすめです。店舗はなく通帳も発行されない分、店舗型の銀行と比べて手数料が安かったり、預金金利が高く設定されていたりというメリットがあります。また、振込をしたいときは、店舗やATMに出向く必要がなく、インターネット環境さえあれば、時間や場所に関係なく取引を行うことができます。忙しい方にも便利なネット銀行ですが、公共料金の支払いを口座振替にしたい方は注意が必要です。自治体により公共料金の口座振替に対応できる銀行が異なりますので、口座開設前に自治体に事前に確認しましょう。


 

日本で銀行を選ぶ基準

 

外国人が日本で口座をつくるときに何を基準に銀行を選ぶとよいのか、そのポイントを説明します。

 

1.銀行の店舗やATMと自宅・職場の距離

口座を作るときは、まずは店舗やATMが自宅や職場に近い銀行を選びましょう。自宅と職場を移動する間にあると便利なことはもちろんですが、店舗がある銀行の場合、生活圏から離れた場所での口座開設は、断られる可能性があるからです。口座開設の申込時には銀行から、その店舗で申込をする理由を確認されることがあります。

 

2.ATM手数料の違い

ATMの利用手数料も、銀行を選ぶ際の大切な基準となるでしょう。生活費の引き出しなど日常的に利用する場合、かかる手数料も小さくありません。ATMの利用手数料は使用するATMの種類や時間帯、回数により料金が異なります。例えば以下のような条件で使用する場合には、無料でATMを利用できる銀行が多いです。

  •  銀行が提携するATMを利用する場合
  •  ATMの利用時間内に利用する場合
  •  月ごとに指定された無料回数を越えない場合

 

ATMを無料で利用できる条件は銀行や地域によって異なりますので、ご自身で利用される銀行で事前に確認しておく必要があります。手数料がかかる場合は1回当たり110円~220円前後が多いようです(2021年9月1日時点)。その中においてもゆうちょ銀行は、指定されたATMを使用し、利用時間内でお金を引き出す場合は何度でも無料としています。こまめに現金を引き出したい人にはゆうちょ銀行が便利です。手数料や利用条件等は変更される可能性があるので、時々ホームページなどで確認するようにすると安心です。

 

3.海外送金の手数料や対応通貨

海外への送金をする予定の人は、銀行が提供する海外送金の方法も事前に確認しましょう。銀行によってサービス内容や料金が異なります。銀行とは別に「海外送金サービス」を専門に行う会社もありますが、もし銀行を通じて海外送金をする場合は負担の少ない銀行を選ぶようにしましょう。特に以下の3点について確認しましょう。

  •  海外送金サービスに対応している通貨
  •  各種手数料の有無(送金手数料・受取手数料・中継銀行手数料・リフティングチャージ料など)
  •  為替レート手数料

 

4.インターネットバンキングの有無

店舗がある銀行で口座を開設した場合、インターネットバンキングの申込みもしておくと、振り込みや残高確認などが、店舗に行かなくてもできるため便利です。

メガバンクの多くはインターネットバンキングに対応していますが、比較的小さな地方銀行での口座開設を考えている場合は、念のためインターネットバンキングが可能かどうか確認されることをおすすめします。


 

まとめ

 

以前は、店舗型が主流の日本の銀行でしたが、昨今ではネット銀行の数が増え、利用者も増加しています。それに伴い、従来の店舗型銀行も、インターネットバンキングというサービスを取り入れ、その手軽さはネット銀行と同様です。そんな中から銀行を選ぶには、自宅や職場の近くに利用できるATMがあるかどうか、そしてご自身が利用したい取引きの手数料はいくらなのか、などがポイントになるでしょう。現在は、銀行によって各種サービスが複雑化しているので、しっかりとリサーチして自分の生活にあった銀行を選びましょう。