日本の小学校・中学校・高校はどんな制度?公立と私立の違いは?

日本の小学校や中学校・高校に進学する際には、日本ならではの学校制度や学校生活について理解しておくことが大切です。日本の学校の学期制や公立と私立、学校生活の特徴など、母国のシステムとどのように異なるのか、疑問に思う方も多いでしょう。そこで今回は、日本の小学校・中学校・高校の制度や公立と私立の違い、一般的な学校生活の特徴について徹底解説します。

日本の学校制度

 

日本では、小学校と中学校の2つが義務教育として定められているほか、高校への進学率もほぼ100%です。ここでは、それぞれの学校に通う児童生徒の年齢や学年の仕組み、学期制について紹介します。

 

年齢構成と学年

日本の小学校と中学校・高校に通う生徒の年齢と学年について説明します。

 

小学校は1年生から6年生までの学年で構成されており、7歳から12歳までの子どもが通います。中学校は1年生から3年生まであり、13歳から15歳を対象としているのが特徴です。高校も1年生から3年生までとなっており、16歳から18歳までの子どもが通います。

 

義務教育期間

日本の義務教育は、小学校から中学校までを指します。中学卒業後は、高校への進学か就職といった選択肢がありますが、現在日本では高校への進学率が97%を超えており、多くの子どもが高校へ進学します。

 

学期について

日本の学校では、4月に入学式、3月に卒業式が行われるのが一般的です。4月を起点に新学期が始まり、新しい学年に進級します。

 

日本の学期のシステムには、二学期制と三学期制の2種類があり、どちらを採用するかは市町村や学校によって異なります。

 

二学期制は、10月に設定される1週間ほどの秋休みを間に挟む形で、4月から10月上旬までの前期と10月中旬から3月までの後期で構成されます。一方で三学期制は、春休みと夏休み、冬休みを境に、4月から7月、9月から12月、1月から3月の3つの学期に分かれる点が特徴的です。

 

公立と私立の違い

 

日本の学校には、公立と私立の2種類があります。それぞれの違いについて、簡単に説明します。

 

公立

公立とは、都道府県や市町村などによって設立された学校を指します。公立学校は公費で維持されているため、授業料が低額である点が特徴的です。それぞれの公立学校は、通う児童生徒の学区が定められているため、基本的に住んでいる市町村の最寄りの学校に通うことになります。授業は、基本的に日本語で進められます。また、細かい教育方針は学校ごとに定めるのではなく、管轄の市町村ごとなどで、ある程度統一されていることが一般的です。

 

私立

私立とは、私人の寄付財産などによって設立される、自律した運営が特徴の学校です。私立学校では、教育方針や校風などをそれぞれ自由に定められ、学校運営の自主性が尊重されています。そのため、国際教育を重視する私立学校では、授業を英語で行うところもあります。授業料も学校によって異なり、公立学校の5〜7倍ほどになることが一般的です。私立学校には学区の規制はなく、住んでいる地域以外の学校にも通えます。ただし、入学するためには試験に合格する必要があるため、あらかじめ試験対策をすることが求められます。

 

学校生活

 

日本の公立の学校生活について、一般的な授業システムの特徴や給食、クラブ活動を紹介します。

 

授業

日本の公立の小学校と中学校では、1時限の授業時間を45〜50分に設定し、授業は午前に4つ、午後に2つ実施するのが一般的です。

 

科目は、国語と算数(中学校では数学)、理科、歴史、公民(現代社会について学ぶ科目)、保健体育、音楽、美術、家庭科、道徳、ホームルームなどがあります。小学校では2020年度より、英語が3年生と4年生で外国語活動として、5年生と6年生で教科として必修化されました。

 

日本の公立高校における授業時間は、学校によって異なりますが、1時限を50分に設定し午前に4つ、午後に2つまたは3つ実施するケースが多いです。

 

科目は、小学校・中学校と比べるとそれぞれがさらに細かく分かれています。例えば、国語は「現代文」「古典」、歴史は「世界史」「日本史」、英語は「英語表現」「コミュニケーション英語」、数学は「数学I」「数学A」、理科は「化学」「物理」「生物」「地学」などに分かれることが一般的です。

 

公立の小学校と中学校・高校では、日本語指導が必要な外国人の児童や生徒に対し、上記の授業とは別に日本語指導も行っています。導入方法は学校によって異なりますが、日本語指導を担当する教員を配置し、日本語指導教室や国際教室などを開くケースがよく見受けられます。

 

給食

日本の小学校と中学校では、給食を実施するのが一般的です。給食は、主食とおかず、デザート、牛乳といったメニューで構成され、毎日地域の給食センターから栄養バランスを考えた献立の昼食が届けられます。給食は、子どもたちが正しい食習慣や食に関する知識を身につけることも1つの目的とされ、季節の食材や地産地消の食材を活用するケースも見受けられます。

 

2019年に文部科学省が実施した調査によると、給食の実施率は小学校が99.1%、中学校が89.9%となりました。給食費は、毎月各家庭が負担します。月額の平均は、公立小学校が4,343円ほど、公立中学校が4,941円となっています。

 

ただし、学校によっては給食を実施せず、弁当を持参するところもあるため、あらかじめ学校に確認しておきましょう。

 

クラブ活動

日本の学校では、特別活動として、クラブ活動を実施しているところがほとんどです。学業だけでなく、クラブ活動を通して人間関係構築の経験を養うとともに、集団の一員としてクラブ作りに取り組む自主性を育てることを目的としています。

 

クラブ活動への参加は任意としている学校も多いなか、特に中学校と高校では自分の興味がある分野のクラブ活動に自主的に参加する生徒も少なくありません。クラブ活動には、野球やサッカー、バレーボール、テニス、陸上などの運動部と、吹奏楽部や美術部、写真部、軽音楽部、演劇部などの文化部で構成されているケースが一般的です。クラブによっては大会を目指して放課後だけでなく週末も練習を行うこともあり、子どもたちはチームで1つの目標に向かって努力をし、達成するといった経験ができます。

 

まとめ

 

日本の小学校・中学校・高校について、学校制度から公立と私立の違い、一般的な学校生活について徹底解説しました。学校選びをする際には、公立学校を基本の選択肢とした上で、教育方針などにこだわりがある場合は、私立学校への進学も合わせて検討すると良いでしょう。外国人の児童生徒は、公立学校でも日本語指導を受けることが可能なので、必要な場合は入学前に問い合わせておくと安心です。そのほかにも、学校が4月から始まることや、二期制と三期制があること、給食とクラブ活動など、日本の学校ならではのシステムについて事前にしっかり理解しておきましょう。